小倉文月の雑記

老後は京都で暮らしたい

京都にて三箇所の陵を参拝

明治天皇 伏見桃山陵

桓武天皇 柏原陵

天智天皇 山科陵

 

秋篠宮ご夫妻が明治天皇陵にご参拝された、というニュースを目にした事をきっかけに、三箇所の陵を参拝してきました。

 

観光地化されていないからなのか、コロナ禍だからなのか、観光客の姿は無くひっそりとしているものの、宮内庁の管理が行き届いているのでしょう、整然としていて静寂が感じられる行ってみて良かったので、私の廻ったルートについて書いてみます。

 

地下鉄烏丸線竹田駅下車し、近鉄に乗り換えて桃山御陵前から徒歩で市道を通って向かいました。

 

余談ですが、一日乗車券を使って利用範囲を超える時に改札を出ずに目的地まで行ってえきいんさんに事情を話して清算をお願いした際に咎められた経験があったので、今回は、一旦竹田駅の改札を一日乗車券を使って出てから切符を購入して再入場しました。

 

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お隣同士の伏見桃山陵と柏原陵はどちらからも参拝できますが、私は、230段の階段を登って参拝したかったので、伏見桃山陵昭憲皇太后伏見桃山東陵→桓武天皇柏原陵の順で巡りました。

 

階段は23段ごとに踊り場があるので、今回は2セット事に画像を撮影しながら登りましたが、急すぎる階段ではないので、苦しくはなかったです。

 

ところでコチラは伏見桃山城跡だそうですが、登りっきったところからの眺望は一層素晴く、登るごとに景色の変化を感じられたので、健脚の方にはコチラのルートはオススメしたいです。

 

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ここから左の柏原陵に向かうと楽ですが、折角の機会、右側の伏見桃山東陵にも行ってみました。階段を登る事が出来る方でしたら、足に負担のかかる距離ではないので、行かれるとよろしいかと思います。

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分かりきった事ですが、東陵の方が小さい事を目の当たりにした時に、皇位継承が男系男子だとしても、今後は御夫婦で同じサイズにしないと人権問題だ、という意見が生まれてきたりするのか?という事が気になりました。

 

桓武天皇 柏原陵までの参道は鬱蒼とした木立が続きます。桃山陵のような開けた眺望はないものの、参道の雰囲気から通ずる静寂さと厳かさ、そして長い歴史を感じました。

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コチラから近鉄丹波橋駅駅まで歩みを進め、行きと同様に竹田駅を経由し、烏丸御池駅で乗り換え御陵駅で下車して、天智天皇 山科陵へ向かいました。

 

先の陵は山の上ですが、コチラは住宅街の中にあります。醍醐寺を訪れた際に、醍醐駅から向かう道すがら、団地を通った事が印象に残っていますが、今と昔が混在する京都の街の歴史を山科陵でも強く感じました。

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今回、陵をみささぎと読み、御陵駅がみささぎ駅と知ったのですが、これを書きながら、孝明天皇 後月輪東山陵の存在を知って、次回の参拝計画を立てる事にしました。

 

御所離宮と違って予約不要、そして無料ですので、思い立ったらいつでも参拝出来るのは有難く、特に伏見桃山陵・柏原陵は散策にオススメです。

 

 

 

防災対策その1

地震の後や台風接近の情報が流れると、防災グッズ揃えないとと思い、ちきりんさんのコチラ参考に少しずつ準備を始めています。

 

1 トイレ

万一の時に我慢出来ず無いと困る筆頭はトイレ!!と思い、ブログを拝見し簡易トイレを購入しました。段ボール開封せず、購入して満足していますが、練習のため一度は使ってみた方が良いかと思いますが、今のところ手付かずです。

www.amazon.co.jp

 

2 灯

夜道を歩けるのは外灯があるから。停電時の暗さが具体的に想像し危機感を強く感じたため、灯の準備も進めています。

 

まずは足元?が必要そうに思われ、両手が空き、装着の簡便性が気に入り首かけタイプを購入。ベット脇に置いています。

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先月の東北の地震を受けて、新たに2種を購入しました。安心のPanasonic製で、デザインと機能が気に入ったものが見つかりましたが共に廃盤。Amazon楽天市場BICカメラ.comやヨドバシドットコムでは在庫切れや高騰でしたが、ケーズ電気とノジマ電気に在庫があり、許容範囲の価格だったためポチりました。

 

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↑廃盤だからでしょうか?リンク先の画像が表示されません。。。

 

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因みに2種とも、特に球ランタンは、緊急時に限らずランプの無い部屋で平時に使えるかと思って選びました。置いておくにはインテリア的にも問題ないものの、機能面では不十分な印象です。

 

1種はすぐに届いたのですが、もう1種は半月以上待ち到着。余談ですが、発送のタイミングで決済が行われるケースが一般的と思い込んでいましたが、ノジマ電気は申込後すぐに決済され、半月以上開けて品物が届きました。こういうネットショップもあるんですね。

 

一月ぶりにPanasonicのHPを覗くと、新作が登場。2種類購入してしまいましたが、、これだと1つで済みそうですね、

panasonic.jp

 

3 常備薬

これまで全てを居間に置いていましたが、いざという時袋に入れてベット脇に置き始めました。また、10日分ほどをバッグに入れてて携帯する事にしました。

 

他には、水、マスク、ウエットティッシュを常備しています。最近色々なことが起こっているので、食糧品やカイロなどの準備を進めたら、その2を書きたいと思います。

いちごのショートケーキのレッスンに参加して気づいたこと。まあいいか、という考え方。

3年前お菓子作りがしたくなりオーブンを購入。諸般の事情で1年手付かずの期間を挟み、2年前、希望するレッスンに申込したものの新型コロナの流行が始まり、緊急事態宣言が発出された事により開催中止。再開まで待つ事が出来ず、なかしましほさんの著作を購入し、シフォンケーキやパウンドケーキを焼きました。未経験者には書籍だけでは疑問が解消が難しくcottaの動画レッスンを繰り返し視聴し不明点を補いながら、一月に7、8回はケーキを焼いていました。

 

いよいよ昨年2021年はレッスンが再開。某お菓子研究家の方が主催する単発制の教室に13回参加しました。13回目に「上手くなった」と講師の方に言っていただきましたが、上達、というにはおこがましいものの、手際が少しずつ良くなってきたのは、自身でも自覚する事が出来ました。

 

プロから教えていただく技は小さな事でも膝を打つように、なるほど、と思う事が沢山。書籍・動画も素晴らしいツールですが、対面の有料レッスンの価値を改めて認識させていただく事で、学びに対する料金を払う基準を身に付けられました。

 

参加しているレッスンが、春から秋にかけて開催される事から、今年初のレッスンとして、久しぶりに参加し、いちごのショートケーキを作ってきました。

 

生地を作って焼き、上下半分にスライス。クリームといちごを挟み、周辺にクリームを塗り、上部にデコレーションして仕上げる、という工程で、ひとり一台を作ります。参加しているレッスンは毎回、一人一つ仕上げるタイプですが、取り組み方はそれぞれです。

 

ベテランで早く美しく仕上げる方、お菓子作りはそれなりにしているけれども、じっくりじっくり綺麗に出来るまで手を加える方。

 

ショートケーキ作りでは、周辺にクリームを塗るナッペと、上部に絞り出すクリームがメインイベントでしょうか。丁寧に塗っても、絞り出しても、初めての私は美しくは出来ない、まあそこそこでいいし、なるべく触りすぎず仕上げたい、というのが私のスタンスです。レッスンで流れとコツを教えて貰いながら一度作り、反省点に気を配りながら2回3回と取り組み、言わばPDCA回しながら少しずつ美しく仕上げられるようになれればいいかな、と。

 

中学生の頃、編み物の目が少しでも歪んだら解いて編み直しするので、結局、仕上げる事が出来ませんでした。そして、誰よりも美しく仕上げたいとも思っていました。何度もやり直したり、最も美しく仕上げたい、と思っていた頃は常に疲れていましたが、レッスンでじっくりじっくり取り組んでいる方が疲れているようにはお見受けせず、寧ろ、その工程を楽しまれているご様子です。

 

自分にあった物事に取り組む姿勢気づけて良かったな、ということをショートケーキの仕上げを通じて痛感した数日後、voicyのこちらの放送を聞いて、「まあいいか」が身についてきているな、と実感しました。

 

自分を知ることを、これからも大切にしていきたいと思います。

 

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講師の方によっては、もう少し綺麗に仕上がるよう頑張って、と思っていらっしゃることも感じられますが、わたしは私で。
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いびつなクリームの絞り出し、いちごもあるものを全部のせるよっ、てことで大体こんな感じでOKを自ら出しました。


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それでも、十分に美味しく仕上がってました。

 

映画『コーダ あいのうた』を観てきました

『ドライブマイカー』を差し置いて(?)作品賞受賞したということで、『コーダ あいのうた』を観てきました。

 

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コーダはアメリカで生まれた言葉で、親の聴覚に障害を持つ子供のようだが、具体的には聴覚に障害を持つ親に育てられた子供を指すのだと思う。

 

本作のように4人家族中で耳が聞こえるのはひとりという設定だが、音声より先に視覚=手話で言葉を身に付けるという想像したことも無い環境があるという事に気づけただけでも本作を観たことは意義深い。

 

漁業を営む父兄を、漁とコミュニケーションの双方でサポートする妹が、聾唖家庭を揶揄されながら通う学校で合唱を初め、献身的な恩師に見出され、家族の反対を乗り越えて音楽大学に合格する、というメインストーリーに、同じく音楽大学受験を目指す憧れの同級生とのラブストーリーが添えら得ている作品。

 

印象に残っているシーンは、母娘の会話で、生まれた娘の聴覚に異常が無かったと知って、壁が出来て上手く子育てが出来ないという心情を吐露したくだりです。娘の問いかけに対して、耳が聞こえて良かったと思っている、と答えると思い込んでいたので、予想外の言葉にとても驚きました。障害が無くて良かった、と思うに決まっている、と考えてしまう事こそが、耳が聞こえる側が反射的に感じる優越感なのかもしれません。娘に、家族の一員として、ずっとサポートをして貰いたい、と強く願っていたのも、色々な葛藤からの気持ちだったのかな、とこのシーンを通じて伝わって来ました。

 

お互いの本音を語り合って、一歩先に進めて良かったなと思いました。

 

兄が妹を家族に縛りつけたく無いと思う気持ちや、父親が娘の才能に気づいて受験を後押しする場面も心を打たれますが、私は、この母の本音に心を打たれました。

 

観て良かった、心に残る作品になりました。

ニトリ初利用、ベットとベットマットと枕を購入してみました

30年近く利用しているベットとマット。ちきりんさんのこちらのブログを拝見した当時、療養中でベットで過ごす時間が長かった事から、買替えの必要性を強く感じ、回復したら買替えようと心を決めました。

 

昨秋思い腰を上げ、HPで希望商品の当たりをつけつつ、店舗に2回足を運び、マットの好みを試しつつ、ベット選びに関する疑問をニトリの方に質問し、2枚タイプに決めました。

item.rakuten.co.jp

 

上部の薄いマットを窓辺に動かして光を当てたり、また、少し位置をズラして下部のマットに風を通す事が手軽に出来るという説明が決定打に成しました。長年愛用の1枚型マット、最初の10年位は定期的に上下裏表を変えていましたが、段々面倒臭くなり、最終的には動かすことは殆どしなくなりました。2枚タイプの上部は薄く軽量で、片手で動かす事が出来るため、週に2回の風通しが気軽に出来るようになりました。

 

ベットは風通し重視でスノコタイプ、また、ベットヘッドなし、高さ10CM、他の家具との調和するカラーという条件に合致した、檜ベットにしました。

item.rakuten.co.jp

部屋が寒いため、スノコタイプでも寒さが気にならないか?選んだマットの重量に耐えられるか、については、ネット限定品だった事から、HP等を通じてメールで問合せし、疑問を払拭する事が出来たので、購入を決めました。

 

枕はニトリ以外で購入する心積りでしたが、店内を回遊しながら幾つか気になる枕を目にしました。ベットマット最終チェック目的で2度目に訪店し、横になって寝心地を確認していると、お店の方が声をかけてくださいました。折角の機会、枕について質問したところ2種類試させていただきました。悪くない、というか、枕もイイかもと分り、ベットとマットの注文時に枕もくまなく検索して、上半身を包み込むまくらを購入しました。

item.rakuten.co.jp

おすすめ対象の首や肩にお悩みはないものの、腕をのせる事が出来る形状がツボでしたが、頭の位置が固定される感じが心地良く、意外と気に入って利用しています。

 

初めてニトリを利用して、「お値段以上」は過大ではない、寧ろ、ホントその通り、という印象でした。商品の品質は勿論ですが、サービス面も申し分のないものでした。

 

ベットをネット限定品だったこともあり、購入は楽天市場ニトリショップを利用させてもらいました。HPも楽天市場も、質問メールには分りやすく回答いただきました。大型家具のため、有料引取を依頼しましたが、このシステムもきちんとしたものです。組み立てを伴う配送の方の対応もしっかりしていました。

 

実店舗で購入する方は、高齢の方が多いからなのか、私が訪ねたショップは高齢客が多いのか、ショップスタッフの方は中年以上の方が多く見えました。客層に合わせた従業員配置は、双方にとってスムーズに事が運ぶので、この辺りも凄く利用し易く感じました。

 

4ヶ月ほど利用していますが、快適に利用しています。買替えの機会が少ない家具ですが、今後必要な物があったら、ニトリを候補に入れたいと思います。

 

 

 

 

特別展『空也上人と六波羅蜜寺』を東京国立博物館で観てきました

南 無 阿 弥 陀 仏 を現す6体の阿弥陀仏が口から飛び出す様が印象的な空也上人像を国立博物館で観る事が出来るまたとない機会、『空也上人と六波羅蜜寺』早々に予約を取り、鑑賞して参りました。

 

六波羅蜜寺で常設的に鑑賞できるとは知らず、慌てて行ってきましたが、今回は360度背中側も観る事ができる特別な機会とのこと。

 

東京国立博物館本館特別5室という比較的こじんまりとしたスペースに、限られた数の展示。展示一つ一つを、近づいたり、少し距離を取ったりしながら、ゆったりと鑑賞する事が出来ました。

 

コロナ禍で導入された予約制・人数制限は、抑制された人流で鑑賞にはもってこいの制度。一時間制の前半はそれなりに観辛いものの、後半になるとそれぞれの展示に人が分散され、また、早めに退場する方もいらっしゃるので、じっくりと鑑賞を楽しめました。

 

このブログの説明を、「老後は京都で暮らしたい」としている通り、京都を訪問するなかで拝観し仏像も観ていますが、会場が寺社から博物館に変わったからか、いつもと違う印象を受けました。

 

寺社で観ると、仏像ですね、という眼で見てしまい、それ以外には何も思わないのですが、博物館の展示では、彫刻の写実性に惹きつけられました。これまで、どうせ観るなら京都でしょ、と上野の展示に足を運ぶ気にならなかったのですが、博物館で観るのもアリ、寧ろ一層楽しめるのかも、と実感しました。

 

今回は特別に360度鑑賞出来る空也上人、正面のお姿も素晴らしいですが、背中側から観る腰の曲がり具合や、着物の裾の動きのある様子など、今にも動き出しそうに観えました。

 

ところで、予約制度導入以降初訪問で、インターネットで事前予約。開館時間9:30〜の回を選びました。当日券売り場のところで開館時間まで並び、まずはそこでチケット確認。それぞれの会場、今回は本館まで進んで展示室入り口で再度チケットを見せ、半券を受け取るスタイルでした。

 

場外で並んでいる時から行きたかったトイレは、展示室には無く、展示室に入る前に済ませてから会場入りする事になりました。

 

制限時間いっぱい位まで会場におり、10:30〜の入場状況を観察したところ、展示室入り口にお並びでした。

 

2回目以降は会場前まで入場出来るので、トイレも事前に済ませる事が出来ますが、初回の場合には、予め場外で済ませるパターンも良さそうです。ただし、先に書いた通り、制限時間の一時間は、決して短くないため、慌てずとも十分に鑑賞時間を確保出来ます。

 

また、今回初めて音声ガイドを利用。鑑賞ポイントなど有益でしたので、これまでは、図録などを購入して後から振り返りしてきましたが、展示を目前にした説明の方が私には有意義と分りました。今後は書籍類ではなく、音声ガイドを選ぶと思います。

 

 

このブログの初回投稿は、京都の鶴屋吉信本店と虎屋茶寮一条店の粟ぜんざいですが、鑑賞帰りに、上野のみはし本店で、粟ぜんざいを頂きました。鶴屋吉信のようなもっちりした粟、とらやのような上品で程よい分量。こちらも美味しくいただきまして、お腹に余裕があったので、みはし名物あんみつもいただきました。季節限定のいちごあんみつに桜アイスをトッピンング。今季、東京でもいただきたかった粟ぜんざいも食す事が出来、有意義な上野訪問となりました。

 

 

 

映画『ひまわり』を観てきました

アンネフランクと旅する日記に続いて、タイムリーな作品『ひまわり』。1970年作品ですが、初めて鑑賞しました。

 

himawari-2020.com

 

ソ連への出征前に結婚をしたイタリアの男女。終戦後、待っても待っても帰らない夫アントニオを探して、遥々ソ連へ。降雪地帯で危うく凍死するところを救ってくれた現地女性と結婚し女児をもうけた事を知って、間髪置かずに帰郷。再婚し誕生した男児にアントニオと名付け新しい生活を送っているところに今度は彼が訪ねてくる。そして、お互いに別々の道を歩む事を確認しあう。

 

52年前の映画なので、ネタバレを気にせず自分なりのあらすじを書いてみました。

 

出征までの二人の濃密な時間の過ごし方が、イタリア的で凄くイイ。

 

やっとアントニオと再会を果たすも躊躇なく、彼が乗ってきた汽車に飛び乗って走り去るジョバンナの行動に驚きを覚えつつも、そうせざるを得ない様々な思いがひしひしと伝わってきて切ない。

 

今度はアントニオがジョバンナを追ってミラノへ来る。当時は非常に困難を伴ったソ連と西側諸国の往来。あえて行動する凄まじい愛の力。

 

降雪地帯を(帰還のために)行軍する場面、兵士や住民の死体が埋められているという丘陵に立つ無数の木製十字架、など、ストーリーだけではなく視覚的にも明確に描かれる戦争。

 

戦争の残酷さを浮かび上がらせる、太陽の象徴ひまわり。ジョバンナがアントニオを探して歩き、その下には兵士等が眠るというひまわり畑は、当時ソ連領である、現在ウクライナキエフから500キロ南下した場所だそう。

 

このところ観た作品は数名だった入場者が、今回は、満席、でした。

 

それだけ多くの人が、今、関心を寄せているウクライナに、1日も早く穏やかな日常が戻りますように。