小倉文月の雑記

老後は京都で暮らしたい

特別展『空也上人と六波羅蜜寺』を東京国立博物館で観てきました

南 無 阿 弥 陀 仏 を現す6体の阿弥陀仏が口から飛び出す様が印象的な空也上人像を国立博物館で観る事が出来るまたとない機会、『空也上人と六波羅蜜寺』早々に予約を取り、鑑賞して参りました。

 

六波羅蜜寺で常設的に鑑賞できるとは知らず、慌てて行ってきましたが、今回は360度背中側も観る事ができる特別な機会とのこと。

 

東京国立博物館本館特別5室という比較的こじんまりとしたスペースに、限られた数の展示。展示一つ一つを、近づいたり、少し距離を取ったりしながら、ゆったりと鑑賞する事が出来ました。

 

コロナ禍で導入された予約制・人数制限は、抑制された人流で鑑賞にはもってこいの制度。一時間制の前半はそれなりに観辛いものの、後半になるとそれぞれの展示に人が分散され、また、早めに退場する方もいらっしゃるので、じっくりと鑑賞を楽しめました。

 

このブログの説明を、「老後は京都で暮らしたい」としている通り、京都を訪問するなかで拝観し仏像も観ていますが、会場が寺社から博物館に変わったからか、いつもと違う印象を受けました。

 

寺社で観ると、仏像ですね、という眼で見てしまい、それ以外には何も思わないのですが、博物館の展示では、彫刻の写実性に惹きつけられました。これまで、どうせ観るなら京都でしょ、と上野の展示に足を運ぶ気にならなかったのですが、博物館で観るのもアリ、寧ろ一層楽しめるのかも、と実感しました。

 

今回は特別に360度鑑賞出来る空也上人、正面のお姿も素晴らしいですが、背中側から観る腰の曲がり具合や、着物の裾の動きのある様子など、今にも動き出しそうに観えました。

 

ところで、予約制度導入以降初訪問で、インターネットで事前予約。開館時間9:30〜の回を選びました。当日券売り場のところで開館時間まで並び、まずはそこでチケット確認。それぞれの会場、今回は本館まで進んで展示室入り口で再度チケットを見せ、半券を受け取るスタイルでした。

 

場外で並んでいる時から行きたかったトイレは、展示室には無く、展示室に入る前に済ませてから会場入りする事になりました。

 

制限時間いっぱい位まで会場におり、10:30〜の入場状況を観察したところ、展示室入り口にお並びでした。

 

2回目以降は会場前まで入場出来るので、トイレも事前に済ませる事が出来ますが、初回の場合には、予め場外で済ませるパターンも良さそうです。ただし、先に書いた通り、制限時間の一時間は、決して短くないため、慌てずとも十分に鑑賞時間を確保出来ます。

 

また、今回初めて音声ガイドを利用。鑑賞ポイントなど有益でしたので、これまでは、図録などを購入して後から振り返りしてきましたが、展示を目前にした説明の方が私には有意義と分りました。今後は書籍類ではなく、音声ガイドを選ぶと思います。

 

 

このブログの初回投稿は、京都の鶴屋吉信本店と虎屋茶寮一条店の粟ぜんざいですが、鑑賞帰りに、上野のみはし本店で、粟ぜんざいを頂きました。鶴屋吉信のようなもっちりした粟、とらやのような上品で程よい分量。こちらも美味しくいただきまして、お腹に余裕があったので、みはし名物あんみつもいただきました。季節限定のいちごあんみつに桜アイスをトッピンング。今季、東京でもいただきたかった粟ぜんざいも食す事が出来、有意義な上野訪問となりました。