小倉文月の雑記

老後は京都で暮らしたい

映画『アンネ・フランクと旅する日記』を観てきました

読んだ事のない『アンネの日記』を読む代わりになればと思い、『アンネ・フランクと旅する日記』を観てきました。

 

愛読ブログ『ちきりんの日記』のちきりんさんは、12歳の時の自分に向けてブログを書かれているそうですが、『アンネの日記』が空想上の友人キティーに向けて書かれたということを、鑑賞を通じて知り、誰かに向けて書くという事が超特別ではなく、そういう日記を書かれる方もいるものなんだな、と改めて感じ入りました。

 

ティーが現在と当時を行ったり来たりするという現実にはありえない展開に違和感こそ覚えないものの、感情移入するほどストーリーに寄り添うことは出来ませんでした。これは、館内が冷えていた事や、鑑賞前から襲われつつあった睡魔が、物語の架橋でピークに達し寝落ちしてしまった事が原因かもしれません。

 

ネタバレになるので控えますが、一つ一つのエピソードが非常に巧みに描かれている点と、魅力的な絵のアニメーションが好みでした。

 

現在が舞台の中では、難民(問題)が描かれています。キティーが手を差し伸べる事で、居住権と住居が得られる事になるのですが、キティーの行方を尋ねられた難民の少女の回答が、あっさりしていたように感じられ、何とも言えない寂しさを感じました。

 

少女の真意は計りかねるので、素っ気なさで複雑な思いを表していたか、あるいは、隠していたのかもしれません。が、感謝の念的なものを見えるようにして欲しい、と思ってしまった自分には、無意識の優越的なものがあったのかもしれません。

 

もう一度、映画館へ足を運ぶ、事はないものの、これを書く事で、何らかのツールでもう一度観てみたいと思ってきました。