小倉文月の雑記

老後は京都で暮らしたい

映画『ムクウェゲ』女性にとって「世界最悪の場所」で働く医師、を観てきました。

「牧師の父は祈りで人々を救った。私は薬を配って人を救おう」 と8歳の時に進む道を決められたというムクウェゲ医師の言葉が心 に残る映画『ムクウェゲ』


2018年にノーベル平和賞を受賞されたことも、 2019年に訪日され安倍元首相と会談し、 広島を訪れていたことも全く知らず、『水俣曼荼羅』 を観た際の宣伝で知ったムクウェゲ医師と本作。

 

何故、コンゴ東部でレイプが繰り返されるのか? という疑問を持ち、観ることにしました。


紛争や侵攻で不安定な情勢な上、 豊富な資源を狙った武装集団により繰り返されるレイプ。 性欲の為のレイプではなく、住民に恐怖を植え付ける為の性暴力。 そう聞いても、なぜ、という疑問は払拭出来ませんでした。


上は91歳ご婦人、下は8歳少女、3歳幼児、 6ヶ月赤ちゃんまでもが被害にあっており、 家族の前で暴力を振るうと聞き、 朧げにですが状況が理解できて来ました。恐怖心を煽って、 服従させる事が目的のようです。


被害に遭われた女性の経験は辛いものでしたが、 前向きな人生を歩まれている姿を見せて貰えたのは救われた気持ち になれました。


ムクウェゲ医師、被害にあわれた女性たち、 そして加害者である元兵士2名がインタビューに答えています。


フランス語で会話されるのは、ムクウェゲ医師と、 元兵士の内1名。逮捕収監されたそうだが、 刑務所所長に金銭を渡し、5年の刑期が数ヶ月で出所したそう。 その元兵士の、「以前は学校に通っていた、また、 学校に通いたい」と。


産出した資源のトレーサビリティを管理、 合法的なルートで運営している、とはいえ非完全である、 というムクウェゲ医師の言葉を聞くまでもなく、 フランス語が話せるエリート層がこれでは、 皆が安心して暮らせるまでの道は非常に険しい。


被害が拡大しないよう願いつつ、私が出来る事としては、 まず本作を観る、そして、稚拙な内容ですがこれを書く、そして、 次に何が出来るか考える、事かな、と思っています。


世界の隅々に、平和と安全が行き渡りますように。

 

f:id:ogurafuzuki:20220310212601j:image

水俣曼陀羅』に続いて、アップリンクへ。京都ではございませんが、こちらも、デザイン性が強め。
f:id:ogurafuzuki:20220310212604j:image

京都と同じ、ダイソンの蛇口。
f:id:ogurafuzuki:20220310212607j:image

ピンクの壁を背景に。