映画『水俣曼荼羅』をUPLINK京都で観て来ました
ここ10年程、休暇を利用し年に1、2回訪れている京都では、甘味や喫茶を中心とした食と観光を楽しんでいます。
有名神社仏閣、御所離宮や迎賓館などの名所を一巡し、今回はお初で映画2本の鑑賞を試みました。
本作3部に登場される石牟礼道子さんの著作『苦海浄土』 を取り扱ったNHK100de名著を偶然に視聴した時には、 若松英輔さん解説に引き込まれ、ながら見していた手を止め、集中して観た後、テキストと『苦海浄土』を購入しました。そうした経緯から、本作にも俄然興味が湧きました。
6時間の上映時間に驚きつつも、 時間に余裕がある旅先で観られるのは丁度良いので、 前日に映画館を訪れて予約。因みに、前日予約者は0でしたが、 当日には10名程の入りでした。男女比は半々程度で、 年齢層は20代から70代と幅広かったです。また、 皆さんマナーが良く、 こうした社会問題に関心のある方らしいなという印象を受けました。
作品については6時間で途中2回休憩があること以外に前知識は入 れずに鑑賞。
目に見える症状がある患者や、 裁判の弁護人が登場するのは想定内でしたが、他者が見て罹患に気付けない症状の患者、支援者、行政側の方、 水俣病研究者の方々と、広範囲の人々を追ってくださった事で、水俣病に纏わる事を多面的に観せて貰えました。
15年という期間を捉え、6時間という時間をかけて鑑賞したからこそ伝わってくるものがあったと思います。
制作ノート巻末に、このインタビューが掲載されているのですが、書籍のみに記載の内容を読み、「やっぱり、そうだったんだ」という監督の思いが伝わっていた事が分かり、更に映画に感動できたので、本を購入して正解でした。
尚、ACE Hotelの入っている新風館地下のアップリンク京都で鑑賞したのですが、素敵な内装で心地よく過ごせました。蔓延防止等重点措置の影響で、魅力的な1Fのショップや飲食店が空いていたのは淋しかったですが、空いているお陰で、ゆっくりと過ごす事ができました。
休憩?スペース。
素敵なトイレ。